放射線の影響学ぶ 放影研が市民公開講座 中区
10年11月19日
■記者 金崎由美
放射線影響研究所(広島市南区)は17日夜、中区の広島国際会議場で市民公開講座を開き、放射線が健康に及ぼす影響などを解説した。被爆者の健康調査から分かったことなどを市民に広く伝えるため、放影研の施設外で初めて開いた。
約230人が聴講した。疫学が専門の児玉和紀主席研究員は、白血病になった被爆者の2人に1人、がんを患った被爆者の10人に1人は、被爆が発症の原因になったとみられることを指摘。一方で「腎臓がんは関連が確認されていない」と話した。被爆者が喫煙すれば肺がん発症の危険性が一気に高くなるとの研究結果も示した。
遺伝学が専門の中村典主席研究員は、被爆2世の調査結果を基に「親の被曝(ひばく)による遺伝的な影響は確認されていない」と説明した。
(2010年11月19日朝刊掲載)
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放射線の影響 放影研が講座 来月17日 施設外で初 (10年10月26日)
放射線影響研究所(広島市南区)は17日夜、中区の広島国際会議場で市民公開講座を開き、放射線が健康に及ぼす影響などを解説した。被爆者の健康調査から分かったことなどを市民に広く伝えるため、放影研の施設外で初めて開いた。
約230人が聴講した。疫学が専門の児玉和紀主席研究員は、白血病になった被爆者の2人に1人、がんを患った被爆者の10人に1人は、被爆が発症の原因になったとみられることを指摘。一方で「腎臓がんは関連が確認されていない」と話した。被爆者が喫煙すれば肺がん発症の危険性が一気に高くなるとの研究結果も示した。
遺伝学が専門の中村典主席研究員は、被爆2世の調査結果を基に「親の被曝(ひばく)による遺伝的な影響は確認されていない」と説明した。
(2010年11月19日朝刊掲載)
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