×

ニュース

原発事故 海への影響は 広島市中区でシンポ 環境団体が試算結果

 原発事故が自然環境に及ぼす影響について考えるシンポジウム「原発と瀬戸内海」を広島市中区の広島YMCA国際文化ホールであった。広島弁護士会の主催で、市民約120人が聴講した。

 環境保護団体「環瀬戸内海会議」の湯浅一郎顧問が、伊方原発(愛媛県伊方町)で事故が起きた場合の瀬戸内海への影響について試算した結果を説明。福島第1原発事故のデータを踏まえると「閉鎖的な水域なので、放射性物質の9割が他の海域に流れ出るまで2年かかる」と述べた。

 続くパネル討論では、湯浅顧問と京都大大学院の加藤真教授(生態学)、中国電力が原発建設を計画する山口県上関町の山戸貞夫町議が、原発の温排水が海の生物に与える影響などについて意見を交わした。(西村萌)

(2014年9月7日朝刊掲載)

年別アーカイブ