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米軍低空飛行 112日 4~9月広島県で目撃 土日祝日も20日

■記者 高橋清子

 広島県は19日、本年度上半期(4~9月)に県内で目撃された米軍機の低空飛行訓練の状況をまとめた。目撃日数は112日で、前年度同期から微増。日米両政府が「必要不可欠な場合に限る」と合意した土日祝日の目撃は20日あった。

 目撃日数は市町の目撃情報を精査、重複分を除いた。上半期の最多は2000年の125日。本年度は7市町で目撃され、最多日数は北広島町の77日。廿日市市54日▽江田島市33日▽大竹市17日▽三次市10日▽呉市4日▽広島市2日―と続く。

 土日祝日の低空飛行に関し、1999年の日米合意は必要不可欠と認められるものに限定した。2006年度から上半期は20件前後で推移し減少傾向にはない。最多は2000年の29日。

 目撃件数は延べ712件。1997年の調査開始以降、最多となった。北広島町や廿日市市の増加に加え、江田島市で高度不明の情報が多く寄せられた。県は近く外務、防衛両省に中止を要請。米駐日大使、米海兵隊岩国基地(岩国市)の司令官あてに要請書を郵送する。

(2010年11月20日朝刊掲載)

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