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原発事故に備え 放水設備試験 松江

 中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)で10日、原発事故で原子炉が損傷した場合に、放射性物質の拡散を防ぐ放水設備の運用試験があった。

 敷地内の貯水槽(約1万6千トン)そばにポンプ車1台を配置。水を移動式放水銃1基に送り、3号機付近で、1時間40分にわたり毎分20トン放水した。高さ約50メートルの原子炉建屋に対し、放水の高さは約70メートルに及んだ。

 中電は、国の新規制基準で義務付けられている敷地外への放射性物質拡散を防ぐ対策として5月、ポンプ車と放水銃を配備。原子炉が損傷した場合は海水も使ううえ、セシウムなど粒子状の放射性物質の飛散も防ぐという。

 島根、鳥取両県と松江、出雲、雲南、安来の4市の担当者計14人が視察した。(秋吉正哉)

(2014年9月11日朝刊掲載)

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