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神田山荘 もっと利用して 料金割引と時間延長を試行

■記者 金崎由美

 広島市の外郭団体が運営している「神田山荘」(東区牛田新町1丁目)は27日、1日限定で日帰り施設の一般利用の料金をほぼ半額にし、開館時間を夜まで延長する。被爆者の療養を主目的に1973年に建設された施設。被爆者の高齢化で利用が低迷する中、クアハウス棟などの設備をPRし、一般利用の増加につなげる。

 27日は通常の一般料金1050円を550円とし、小学生以下は無料にする。午前10時~午後4時の開館時間は、午後10時まで延ばす。天然温泉の露天風呂などから市街地を一望できるのが特長。リラックスルームやレストラン、広間も備えている。27日は抽選会やバザー、神楽も催す。

 神田山荘は99年に約19億5千万円かけてクアハウス棟を増築した。一般客も利用できるが、あまり知られておらず、99年度に約1億3千万円だった営業収入は、昨年度7350万円に落ち込んだ。

 浅川伸二事務局長は「来場者にアンケートを取り、今後の施設運営の参考にしたい」と話している。市中心部や周辺を循環する送迎バスもある。Tel082(228)7311。

(2010年11月26日朝刊掲載)

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