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平和の風受けヨットよ走れ 「回天」実戦投入70年で初開催 周南ピースカップメモリアルレース

 旧日本軍の人間魚雷「回天」の訓練基地があった山口県周南市大津島周辺の周防灘で14日、「周南ピースカップ回天メモリアルヨットレース」が開かれた。回天の実戦投入からことしで70年。平和について考えるイベントとして、回天顕彰会やヨット愛好家でつくる実行委員会が初めて企画した。

 県内外から約110人、29艇が参加。外洋ヨットに2~7人ずつ乗り込み、訓練基地跡の西側沖をスタートし、野島(防府市)などを回る約20キロのコースでレースを繰り広げた。

 参加した高杉憲さん(59)=周南市桶川町=は「戦争や回天の歴史をもっと知りたくなった」。実行委の広文仁さん(63)は「毎年の開催を続け、ヨット愛好家の目標となるような大会にしたい」と話していた。(松尾直明)

(2014年9月15日朝刊掲載)

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