×

ニュース

名誉県民に三宅一生氏 広島県が方針 「社会文化の進展に貢献」

■記者 和田木健史

 広島県は26日、本年度の文化勲章を受章した広島市東区出身の服飾デザイナー三宅一生氏(72)を名誉県民に選ぶ方針を固めた。有識者でつくる選考委員会の意見を聞き、12月9日開会の県議会定例会に同意議案を提案する。正式決定すれば名誉県民は12人目。

 三宅氏は「一枚の布」という和服の概念と最先端の技術を組み合わせた服作りを続け、国際的に高い評価を得ている。昨年7月には米ニューヨーク・タイムズ紙で被爆体験を明かし、オバマ米大統領に広島訪問を促した。県は「社会文化の進展に貢献し、県民の誇りとして尊敬を受けている」としている。

 三宅氏は今月3日、文化勲章を贈られ、9月には広島市名誉市民に決まった。名誉県民にはこれまで作家の井伏鱒二や映画監督の新藤兼人氏(98)たち11人が選ばれている。

(2010年11月27日朝刊掲載)

関連記事
文化勲章に三宅一生氏 (10年10月28日)
広島市名誉市民に 三宅一生氏 森下洋子氏 (10年9月 3日)

年別アーカイブ