×

ニュース

平和への願い アートで語る 尾道2カ所で企画展

 芸術家たち4人の作品を集めた企画展「十字路―CROSSROAD」が、尾道市西御所町の県営上屋3号と、同市の離島、百島の「ART BASE 百島」の2会場で開かれている。10月26日まで。

 上屋3号では、広島市立大准教授の柳幸典さんが憲法9条の条文をネオンで点滅させたボードと、放射性廃棄物の保管用をイメージした黄色いドラム缶160本を並べる。「現代が抱える問題に目を向けてほしい」との思いを込めたという。現代美術家の原口典之さん(岩手県花巻市)は、ベトナム戦争で出撃した戦闘機の原寸大の尾翼(幅約7メートル)を再現し、反戦の願いを体現した。

 百島の会場には、柳さん、原口さんの作品に加え、米国による太平洋ビキニ環礁での核実験の映像をコラージュした米国の美術家故ブルース・コナーさんの作品、写真家石内都さん(東京都)の被爆遺品の写真などを並べている。

 両会場とも一般500円、高校生以下無料。ART BASE 百島Tel0848(73)5105。(新山京子)

(2014年9月18日朝刊掲載)

年別アーカイブ