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被爆人形 展示続けて 原爆資料館改装で撤去計画 市民が市議会に請願書 広島

 広島市中区の原爆資料館の全面リニューアルに合わせ、市が被爆者の姿を再現した人形の撤去を計画している問題で、反対する市民たちが18日、展示継続を求める請願書を市議会に提出した。29日の総務委員会で審議される。

 反対の署名活動をしている佐伯区の会社員勝部晶博さん(44)たち3人が、議会事務局で署名1033筆とインターネットで集めた賛同者1万517人分の名簿を添えて請願書を届け出た。勝部さんは「被爆者の体験に基づいて再現した人形は被爆の実相を伝えている。よく議論してほしい」と話した。

 市は2018年4月予定の全面リニューアル後、被爆者の遺品など「実物」中心の展示に替えるとし、工事で本館を閉じる16年春に人形を撤去する方針でいる。(菊本孟)

(2014年9月19日朝刊掲載)

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