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核廃絶へ行動誓う バングラ首相、広島訪問

■記者 金崎由美

 バングラデシュのシェイク・ハシナ首相が30日、広島市中区の平和記念公園を訪れた。インド、パキスタンという核兵器保有国の隣国の首脳として、廃絶への行動を誓った。

 ハシナ首相は、原爆資料館を見学し、原爆慰霊碑に花を手向けた。そばの広島国際会議場で、政府から「非核特使」を委嘱された梶本淑子さん(79)=西区=と面会し、被爆体験を聞いた。

 爆心地から2.3キロの現在の西区三篠町で大けがをした梶本さんは「14万人もの人たちが無念の死を遂げた。一刻も早く核兵器をなくすよう協力を」と訴えた。首相は感極まった表情で梶本さんに駆け寄り、肩を抱いた。

 その後、記者会見したハシナ首相は、1998年にインドとパキスタンが競って核実験をした際、両国に緊張緩和を働きかけた経験に言及。「原爆がどんな破壊をもたらすかを広島で実感した。平和のため行動していく」と力を込めた。

(2010年12月1日朝刊掲載)

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