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加藤元首相銅像そばに被爆桜 中央公園 2本植樹

■記者 前岡愛

 県出身初の首相となった加藤友三郎(1861~1923年)の銅像のある広島市中区中央公園に、被爆桜2本が移植された。来年の生誕150年を記念し、NPO法人「加藤友三郎顕彰会」(東区)が植樹した。

 高さ約2メートルのソメイヨシノの幼木で、NPO法人「二葉の里に桜並木を復活させる会」(東区)から譲り受けた。27日にメンバー8人が銅像そばに植えた。

 銅像は2008年、顕彰会のメンバーが中心になって復元した。生誕150年に向けて銅像周辺を華やかに整備しようと計画。二葉の里地区の住民が、道路工事に伴い撤去される桜30本の引き取り手を探しているのを知り、最後に残っていた2本を譲り受けた。

 顕彰会副理事長の田辺良平さん(76)は「春になれば花が咲く。友三郎の功績を広く知ってもらうためにも満開の桜で生誕150年を祝いたい」と話していた。

(2010年12月1日朝刊掲載)

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