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市立大、修士課程に平和学 来年4月 国際的な人材養成へ

■記者 松本大典

 広島市立大(安佐南区)は来年4月、大学院国際学研究科に「平和学」の修士課程を設ける。平和学の学位が取得できる課程は国内で2例目。ヒロシマの経験を踏まえ、世界平和実現に向けて行動できる人材を養成する。

 同大広島平和研究所(中区)と連携。被爆の実態を多角的に検証する「広島と核」、核時代における広島の役割を考える「広島と世界」、「平和学概論」の3科目が柱。市内をはじめ国内外の平和関連機関で実習する「ピース・インターンシップ」も必修になる。

 「ジェンダー論」「開発経済論」など12科目からの選択必修科目もあり、貧困、環境、差別など幅広い「平和」関連のテーマも扱う。

 1期生が修了する2013年度には、博士課程の開設も見据える。

 岩井千秋国際学研究科長は「建学当初からの構想がようやく形になる。国際機関などで活躍する人材を多く輩出したい」としている。来年1月に出願を受け付け、2月に試験をする。同大入試グループTel082(830)1503。

(2010年12月2日朝刊掲載)

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