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災害時 ヘリポート開設 愛宕山跡地の多目的広場 緊急避難6800人に対応 岩国

 岩国市は22日、愛宕山地域開発事業跡地のまちづくりエリア内に計画している防災機能を備えた多目的広場の概要と完成イメージを明らかにした。市民の憩いの場として整備し、災害発生時には緊急避難場所や救援物資の輸送の拠点となる。防衛省の補助金を活用し、2019年度の完成を目指している。(大村隆)

 市議会建設委員会で説明した。多目的広場は、建設中のいわくに消防防災センターと、国立病院機構岩国医療センターに挟まれた3万6700平方メートルに整備。サッカーなどができる芝生グラウンド(1万2千平方メートル)や屋根付き広場(千平方メートル)、音楽演奏などができる屋外ステージ(同)、大型遊具を備える。

 災害時は、グラウンドにヘリポートを設ける。救援物資の集積・輸送拠点となるほか、6800人を収容する緊急避難場所にもなる。

 屋根付き広場は負傷者の応急処置エリアとして、屋外ステージは被災状況、避難者情報などを掲示する情報発信基地として活用する。飲料用、生活水用の貯水槽(2棟計160立方メートル)や、炊き出しでかまどに転用できるベンチも設置する。

 防衛省の補助事業で整備し、事業費の75%を補助金で賄う。防災センターの完成を待って、16年度に実施設計などに着手。19年度の完成を予定する。事業費は未定。市拠点整備推進課は「平常時は憩いの場、非常時は隣接の防災センター、岩国医療センターと連携し、文字通り一帯が医療・防災の拠点となる」としている。

(2014年9月23日朝刊掲載)

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