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作木に被爆二世の会 旧三次市内でも結成準備

■記者 見田崇志、桜井邦彦

 三次市作木町に「町被爆二世の会」が発足し、同市の合併前の旧7町村すべてで被爆2世の組織ができた。旧三次市内でも、年内の結成に向けた準備が進んでいる。

 同町の作木山村開発センターで11月20日にあった設立の集いには、町原爆被害者友の会のメンバーを含む14人が出席。市臨時職員の野田美紀さん(54)を会長に選んだ。核兵器廃絶を目指した被爆者運動の継承など、活動内容を定めた規約も決めた。

 また、市原爆被害者協議会の田口正行事務局長(53)から、被爆者援護策の現状や、2世の健康診断充実に向けた被爆者組織の取り組みなども聞いた。

 野田さんは「2世の活動を地域に知ってもらうことからまず始めたい」と話している。

 市原爆被害者協は今後、会報「百日紅(さるすべり)」への投稿などを通じ、2世の活動推進に向けた意識啓発を図っていく考え。親である被爆者との交流も進める。

(2010年12月7日朝刊掲載)

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