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韓国医師らヒロシマ学ぶ HICARE、14人を招く

 広島県や広島市などでつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)が招いた韓国の医師や看護師たち14人が29日、広島市で研修を始めた。10月1日まで放射線医療の現状などを学ぶ。

 初日は中区の原爆資料館を見学。被爆直後の広島の街並みを再現したジオラマや黒焦げになった弁当箱などの展示を見て回り、核兵器被害の大きさを確認した。30日と1日は、市から被爆者援護策を聞くほか、専門医から福島第1原発事故の被災者への医療支援などについて説明を受ける。

 ソウル市にある韓国原子力医学院の看護師金賢美(キムヒョンミ)さん(54)は「韓国にも多くの原発があり、テロなどで被曝者が出る恐れもある。広島で蓄積された経験を学び、生かしたい」と話した。

 HICAREの海外からの研修受け入れは1991年にスタート。今回で18カ国計434人となった。(松本恭治)

(2014年9月30日朝刊掲載)

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