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重大事故の頻度を議論 島根2号機審査会合

 原子力規制委員会は30日、中国電力の島根原子力発電所2号機(松江市鹿島町)が新規制基準を満たしているかを調べる審査会合を東京都内で開いた。地震や津波による重大事故の発生頻度などについて議論した。

 中電側は原発近くの宍道断層(約22キロ)などを想定し、地震によって炉心が損傷する頻度が「100万年に1回」などとする評価結果を報告した。中電は海抜15メートルの防波壁を建設したが、これ以上の津波で炉心損傷する頻度は「2千万年に1回」と説明した。

 確率論的リスク評価(PRA)と呼ばれる手法で、原発で起こり得る事故の発生頻度などを算出して設備の弱点を調べ、対策の有効性を検証する。フィルター付き排気(ベント)設備や注水装置など重大事故を防ぐ対策をした場合に、発生頻度がどれだけ減るかを調べる参考値として使う。当面はPRAの議論が続く。

 島根2号機の審査会合は本格化してきたものの、火山や竜巻の影響など規制委が当初示した主な論点のうち、議論が始まっていないテーマが目立つ。依然として審査終了の時期は見通せない状況だ。

(2014年10月1日朝刊掲載)

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