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出雲市安対協が島根原発を視察 市長ら17人参加

 島根県出雲市が原子力行政に市民の声を反映させるため設けている安全対策協議会(安対協)は1日、中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)を視察した。県内の原発30キロ圏4市のうち、立地自治体の松江市を除く安対協の原発視察は初めて。

 会長の長岡秀人・出雲市長をはじめ委員17人が参加。稼働に向け国の新規制基準への適合性審査を受けている島根原発2号機の原子炉建屋内にある使用済み燃料プールや、事故対応の指令拠点となる工事中の免震重要棟などの施設を見学した。

 委員から「燃料プールの水がなくなったらどうなるのか」などの質問があり、中電の担当者が「屋外から水を引き込んで冷やせる設備を整えている」と答えていた。

 視察を終えた長岡市長は「安全対策工事が進んでいると感じた。今後の協議の参考にしたい」と話していた。(秋吉正哉)

(2014年10月2日朝刊掲載)

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