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各国若手外交官 平和行政学ぶ 広島市中区

 軍縮の専門家を育成する国連の研修「軍縮フェローシップ計画」に参加している若手外交官が1日、広島市中区の平和記念公園で、原爆被害の実態や核兵器廃絶に向けた市の取り組みを学んだ。

 アジア、アフリカなどを中心にした23カ国の23人。原爆慰霊碑に花を手向け、原爆資料館を見学した。市の平和施策を推進する広島平和文化センターの小溝泰義理事長や被爆者の講話も聞いた。

 ガーナ外務省で軍備管理をめぐる多国間交渉を担うナナ・アフィア・チュムバリマさん(29)は「突然、命を絶たれた学徒の無念さや、遺族の苦しみが胸に迫る。職務に生かしたい」と話した。

 市は1983年から研修を受け入れており今回で32回目。一行は2日、放射線影響研究所(南区)を訪ね、広島での日程を終える。(田中美千子)

(2014年10月2日朝刊掲載)

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