東館大型展示 撤去進む 原爆資料館 館内改修 本格化へ 広島市中区
14年10月6日
広島市中区の原爆資料館の全面リニューアルに伴い、市が東館の大型展示の撤去を進めている。3日は、爆心地に近い中島地区一帯の被爆前後の街並みを再現したパノラマ模型二つを解体した。18日までに作業を終え、その後、館内の改修工事を本格化させる。
パノラマ模型は、いずれも直径約3・3メートルの円形。原爆投下当時、約6千人が住んでいたと推定される中島地区一帯の被爆前後を航空写真などから再現した。1994年の東館オープンに合わせて作ったという。
この日、厚さ約3センチの模型を電気のこぎりなどで三つに切断した。約1カ月、館内で保存し、活用を望む市民がいれば、譲渡を検討する。そのほか館内にあった原爆ドームの模型や、核の地球儀などは処分する方針。
リニューアル後は被爆前後の映像を投映できる直径約5メートルのパノラマ模型を新設する。同館は「原爆の非人道性を伝える役割を今後さらに高めたい」としている。全面リニューアルオープンは2018年春の予定。(菊本孟)
(2014年10月4日朝刊掲載)
パノラマ模型は、いずれも直径約3・3メートルの円形。原爆投下当時、約6千人が住んでいたと推定される中島地区一帯の被爆前後を航空写真などから再現した。1994年の東館オープンに合わせて作ったという。
この日、厚さ約3センチの模型を電気のこぎりなどで三つに切断した。約1カ月、館内で保存し、活用を望む市民がいれば、譲渡を検討する。そのほか館内にあった原爆ドームの模型や、核の地球儀などは処分する方針。
リニューアル後は被爆前後の映像を投映できる直径約5メートルのパノラマ模型を新設する。同館は「原爆の非人道性を伝える役割を今後さらに高めたい」としている。全面リニューアルオープンは2018年春の予定。(菊本孟)
(2014年10月4日朝刊掲載)