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永井隆記念館に「ゲン」色紙 中沢さん寄贈「平和願う思い一緒」 雲南

 長崎市で被爆し、被爆者救護に尽力した永井隆博士(1908~51年)の業績を伝える島根県雲南市三刀屋町の永井隆記念館に、漫画「はだしのゲン」の作者中沢啓治さん(39~2012年)のサイン色紙が展示されている。

 色紙は、ゲンのイラストも描かれている。奥出雲町出身の税理士唯山重夫さん(71)=広島市佐伯区=が11年5月、仕事を通じて知り合い20年来の友人だった中沢さんに島根、広島両県の友好の証しとして同館への寄贈を依頼。中沢さんは「広島も長崎も平和を願う思いは一緒」と快諾したという。

 唯山さんが副会長を務める広島県間税会連合会を通して9月20日、同館へ寄贈。「はだしのゲン」の並ぶ図書コーナーに展示された。

 同館の名原久雄館長は「ともに平和の大切さを発信した永井博士と中沢さんの思いを感じてほしい」と話している。(松島岳人)

(2014年10月10日朝刊掲載)

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