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原発点検の不備 風化防止へ研修 有識者会議で中電が報告 島根

 中国電力は10日、2010年3月に発覚した島根原子力発電所(松江市鹿島町)の点検不備問題を受けて設置した原子力安全文化有識者会議を、同市内のホテルで開いた。

 原発の地元の自治会長や市民団体の代表たち外部委員7人が出席。中電は、問題発覚後に入社した社員が増え、問題の風化防止のため原発全所員約550人に日常業務を再点検する研修を実施したことなどを説明した。

 委員からは「問題発覚を体験していない世代に、有効な対策が取ることができるのか」などの指摘があった。中電が検討中の三隅火力発電所(浜田市)2号機の建設前倒しと、島根原発2号機の再稼働を目指す方針の整合性を問う声もあった。

 中電は点検不備問題を受け、会議で再発防止策の実施状況を説明し提言を受けている。11回目の今回は、委員を選任し直し3人減とした。

(2014年10月11日朝刊掲載)

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