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被爆者の願い絵筆に平和カレンダー作製 広島平和教育研

■記者 金崎由美

 広島平和教育研究所(広島市東区)は、来年度のヒロシマ平和カレンダーを作った。原爆ドームを描き続ける被爆者の原広司さん(79)=安芸区=の水彩画を採用した。

 来年4月から始まるカレンダー。表紙を含めて計8枚に四季折々の表情を見せる原爆ドームを載せ、原さんの言葉も添えた。5千枚を印刷し、希望する県内の小中学校に無料配布。来年1月20日までに申し込めば1部千円で一般販売する。それ以降は1200円。

 原さんは、広島県立工業学校(現県立広島工高)の1年生の時に入市被爆。同級生たちの慰霊と核兵器廃絶を願って1992年から色紙に表現し、2880枚を超えた。原さんは「核兵器も戦争もない世界を訴え、立ち続けている原爆ドームを毎日見てほしい」。発売元の県教育用品Tel082(262)5785。

(2010年12月15日朝刊掲載)

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