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上関 自然伝えるDVD 15周年で「守る会」 児童図書も制作 山口

 中国電力上関原発(山口県上関町)の建設に反対する市民団体「上関の自然を守る会」が結成15周年を記念するDVDを作った。高島美登里代表(62)たちが14日、山口県庁で記者会見して完成を報告し、「貴重な生態系を次世代に残したい。原発計画にも関心を持ってほしい」と話した。

 タイトルは「未来へのおくりもの~上関原発予定地は奇跡の海~」。1999年9月の会発足以来、予定地周辺で確認した希少種などの映像や写真などを28分間に収録。国天然記念物の海鳥カンムリウミスズメが泳ぐ姿や、オオミズナギドリの繁殖の様子などを紹介している。

 結成15周年事業の一環として児童図書「きせきの海をうめたてないで!」も童心社(東京)から出版された。著者は同会と交流がある京都市在住の児童文学作家キム・ファン氏。DVDは2千円(税込み)、児童図書は1500円(同)。販売収益は会の調査活動費に充てる。いずれも購入申し込み、問い合わせは高島代表Tel090(8995)8799。(門戸隆彦)

(2014年10月15日朝刊掲載)

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