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福山ホロコースト記念館で展示 形見が語るユダヤ人迫害

 ユダヤ人を示す「J」の赤いスタンプが押された1冊のパスポートを通じ、ナチスの迫害を受けたユダヤ人家族の物語を紹介する企画展が、広島県福山市御幸町のホロコースト記念館で開かれている。11月29日まで。無料。

 1941年、ナチス突撃隊の暴行で20歳で亡くなったユダヤ人男性のパスポート。形見として所有していた弟から95年に寄贈された。

 男性が住んでいたオーストリアのウィーンでのユダヤ人迫害や、生き残った弟の足跡などをパネル15点で紹介。5年前に亡くなった弟の眼鏡なども展示している。

 11月18日には、男性のおいがイスラエルから同館を訪れ、講演する。吉田明生副館長(45)は「数奇な運命をたどったユダヤ人家族の物語を通じ、平和について考えてほしい」と話す。日、月、祝日は休館。同記念館Tel084(955)8001。(永井友浩)

(2014年10月15日朝刊掲載)

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