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ガザ惨状 広く知って 現地弁護士、広島大で講演

 ことし7月から続いたイスラエル軍の攻撃で大きな被害を受けたパレスチナ自治区ガザの現状を、現地の弁護士ラジ・スラーニさん(60)が報告する講演会が15日、東広島市の広島大であった。教員や学生、市民ら約130人が耳を傾けた。

 スラーニさんは、2246人が亡くなったとしたうえで、「ことしの夏ほどの犯罪的な攻撃をわたしは経験したことがない」とその激しさを指摘した。避難所となっている国連運営の学校や病院までが爆撃されたという。

 8月下旬から停戦となったものの人と物の出入りを制限する封鎖で、経済的、社会的窒息が続いているという。スラーニさんは「平和のための正しい闘いを継続していく。パレスチナ人の自決を支持してほしい」と語調を強めて訴えた。

 同大卒業生で、パレスチナ問題の取材を続けているジャーナリスト土井敏邦さんの紹介で講演会が実現した。8日に来日、東京大、京都大でも講演した。(金山努)

(2014年10月16日朝刊掲載)

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