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アンネの生涯と夢知って 生誕85年 広島県府中町で遺品など展示

 アンネ・フランク(1929~45年)の生誕85年を記念した企画展「希望の未来」が15日、府中町瀬戸ハイム3丁目の聖イエス会ヒロシマ教会で始まった。福山市のホロコースト記念館が初めて開く全国巡回展の一環。19日まで。無料。

 アンネや父オットーさんの生涯、日記の内容、ユダヤ人大虐殺(ホロコースト)があった時代背景などを説明したパネル28枚と、同館が所蔵するフランク家のラジオ、壁飾りなど模型を含む遺品10点を展示。ナチスの強制収容所で使われたとみられ、ことし8月に同館へ寄贈された縦じまの服もある。

 吉田明生副館長(45)は「人間の心の中の差別が生んだ悲劇を繰り返さないよう、若者や子どもに見てもらいたい」と話している。19日午前10時半から吉田副館長の講演がある。

 パネルのみの展示は3月から来年6月まで全国巡回する。広島市では安佐南区の市立大平和研究所(27日~11月2日)西区の崇徳高文化祭(同3日)中区の同大サテライトキャンパス(同4~10日)である。(田中伸武)

(2014年10月16日朝刊掲載)

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