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ユニタール広島 隈元所長が講演 三次

 国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所の隈元美穂子所長(45)の講演会が、広島県三次市十日市西のみよしまちづくりセンターであった。

 隈元さんは米コロンビア大在学中、インターンシップで訪問したバングラデシュで厳しい貧困に直面。「人が人として生きることすらできていない社会を変えたい」と国連で働くことを志した動機を紹介した。

 2001年、国連開発計画(UNDP)に入り、発展途上国の開発援助を担った。ことし1月、初の日本人所長に就任。アフガニスタンの高官が広島市の平和記念公園を見て「復興への勇気が湧いた」と語ったエピソードを挙げ、原爆の惨禍を乗り越えた広島の持つ訴求力の高さを指摘した。

 講演会はNPO法人明るい社会づくり運動県備北協議会が企画。約80人が耳を傾けた。(野平慧一)

(2014年10月17日朝刊掲載)

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