×

ニュース

健診区域拡大 厚労省に要望 広島「黒い雨の会」

■記者 岡田浩平

 原爆による「黒い雨」で、広島市安佐南区の住民団体「上安・相田地区黒い雨の会」(226人)が15日、厚生労働省で藤村修副大臣に会い、3380人の署名を添えて国指定の健康診断特例区域の拡大を要望した。

 清木紀雄会長(70)ら7人が面会。地図を示しながら特例区域外の同地区でも黒い雨の証言がある点などを説明し、「高齢化が急速に進んでおり一刻も早い救護を切望している」と指定拡大を求めた。

 藤村氏は、降雨域が特例区域の約6倍に及ぶとした市などの調査を受けた検討会を年内に開くと強調。「科学の専門家の判断がないと国はなかなか動けない。半歩前進と思ってもう少し見守ってほしい」と求めた。

 清木会長は「国は再調査などで時間をかけずに市の調査を受け入れてほしい」と話していた。

(2010年12月16日朝刊掲載)

関連記事
「黒い雨」区域拡大を要望 被害者連絡協 厚労省に署名提出 (10年12月15日)
「黒い雨」指定拡大訴え 岡田幹事長と被爆者ら面会 (10年12月13日)
「黒い雨」地域 拡大を提案へ 国予算編成に向け 広島県 (10年11月22日)

年別アーカイブ