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日韓若者らダンス共演 呉市下蒲刈で朝鮮通信使再現行列 総領事も参加し絆を確認

 広島県呉市下蒲刈町で19日あった朝鮮通信使再現行列では、日韓両国の若者が行列やイベントに加わり、交流を深めた。今春着任した駐広島韓国総領事も参加、両国の絆を確かめ合った。(小笠原芳)

 行列の終点、下蒲刈中グラウンドのステージには4団体が出演した。広島経済大(広島市安佐南区)のグループ「若旅促進プロジェクト」の学生と県内の韓国人留学生たち計13人は一緒にダンスを披露。息の合ったパフォーマンスで見る人を引きつけた。

 インターンシップで来日した韓国の大学4年趙(チョ)アラさん(22)は「日本で韓国文化が理解されていると分かりうれしかった。交流を続けたい」と喜んだ。

 行列の正使役、徐張恩(ソサンウン)駐広島韓国総領事はステージであいさつし、「来年は日韓国交正常化50年。10年、100年先の友好関係の礎を私たちが築いていく」と両国の友好強化を誓った。

 行列やステージを見に来た人は約6千人。韓国メディアも取材に駆け付けた。

 主催団体の一つ、朝鮮通信使行列保存会の菅原広三会長は「若者が積極的に参加してくれてありがたい。先人が培ってきたおもてなしの心を大切にし、より両国の絆を深める行事にしたい」と決意を新たにしていた。

(2014年10月20日朝刊掲載)

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