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争いない世界 実現誓う 幟町中 禎子さん命日で集会 広島市中区

 被爆から10年後に白血病で亡くなった佐々木禎子さんが在籍した広島市中区の幟町中が24日、平和集会を開いた。命日の25日に合わせ、生徒が平和学習の成果を発表。争いのない世界の実現に貢献することを誓った。

 体育館に約220人の全生徒が集まった。3年生は世界の紛争の背景や巻き込まれる少年兵が後を絶たない現状を説明。「世界で何が起きているか知り、発信しよう」と訴えた。

 禎子さんを題材にした本や原爆詩の朗読なども。実行委員長を務めた3年赤部琴音さん(14)は「平和への意識を強める機会になった」と話した。

 同中は、校門脇に御影石と巨大な紙の折り鶴を組み合わせた「折り鶴の碑」を建てた2000年以降、命日前後に碑前で集会を開いている。体育館に会場を移した今回は、壇上に折り鶴を飾った。(田中美千子)

(2014年10月25日朝刊掲載)

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