被爆ピアノ 魂の旋律 中区でコンサート 胎内被爆の好井さん
10年12月27日
■記者 村田拓也
広島市中心部の民家で被爆したピアノを使ったコンサートが25日、中区の市青少年センターであった。胎内被爆したジャズピアニスト好井一條さん(64)=本名敏彦、香川県坂出市=の演奏を、約250人が楽しんだ。
好井さんはあいさつで自身の生い立ちを紹介。クリスマスにちなみ「星に願いを」「スターダスト」など5曲を奏でた。調律師の矢川光則さん(58)=安佐南区=が、爆心地から1・8キロの中区千田町の民家で被爆したピアノについて説明した。
好井さんは2008年3月、矢川さんが修復した被爆ピアノを初めて演奏した。以来、2人が連携したコンサートは約50回を数える。好井さんは「たくさんの人が亡くなった広島で生き残ったピアニストとして、被爆ピアノの演奏は使命だ」と話す。
環境問題がテーマの講演もあった。収益は、コンサートの開催資金や環境活動の支援金に充てる。
(2010年12月26日朝刊掲載)
広島市中心部の民家で被爆したピアノを使ったコンサートが25日、中区の市青少年センターであった。胎内被爆したジャズピアニスト好井一條さん(64)=本名敏彦、香川県坂出市=の演奏を、約250人が楽しんだ。
好井さんはあいさつで自身の生い立ちを紹介。クリスマスにちなみ「星に願いを」「スターダスト」など5曲を奏でた。調律師の矢川光則さん(58)=安佐南区=が、爆心地から1・8キロの中区千田町の民家で被爆したピアノについて説明した。
好井さんは2008年3月、矢川さんが修復した被爆ピアノを初めて演奏した。以来、2人が連携したコンサートは約50回を数える。好井さんは「たくさんの人が亡くなった広島で生き残ったピアニストとして、被爆ピアノの演奏は使命だ」と話す。
環境問題がテーマの講演もあった。収益は、コンサートの開催資金や環境活動の支援金に充てる。
(2010年12月26日朝刊掲載)