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戦争体験継承 小中生訴え 福山 子ども議会 市政に提言

 福山市内の小中学生40人が子どもの目線で市政に提言する市子ども議会が26日、福山市の市議会議場であった。戦後70年となる2015年に向け、戦争体験を語り継ぎ、平和について考える体験会の開催などを訴えた。(永井友浩)

 平和委員会では、すいとんなど戦時中の食事を食べる体験会を開くよう提言したほか、戦争遺跡を巡る「ピース・メモリアル・ツアー」の開催を訴えた。羽田皓市長は「平和の尊さ、戦争の悲惨さを継承するため検討したい」と答えた。

 「安心・安全・環境」「活力・交流」などの委員会もあり、福山独自の障害者マーク導入による障害者支援や、情報発信力のある若い女性向けに観光パンフレットを発行するよう提言した。

 子ども議会は本年度で6回目。今回は7月から事前学習を重ねた。平和委員会の委員長を務めた福山中3年田口弥苗さん(15)は「議会や行政の仕組みが理解できた。高校生になっても自分たちが提言したことを少しでも実践していきたい」と話していた。

(2014年10月27日朝刊掲載)

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