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　ブラジル広島県人会の大西博巳会長（６９）が３１日、広島県庁を訪れ、来年１０月にサンパウロ市内で開く県人会創立６０周年の記念式典への出席を湯崎英彦知事に要請した。

　大西会長は戦前に約千人が広島県内から移民としてブラジルに渡ったと説明。「来年は両国の国交樹立１２０周年でもある。ぜひお越しいただきたい」と招待状を手渡した。式典に合わせて、原爆ポスター展を開く方針という。湯崎知事は「ぜひ１度は行けるようにしたい」と前向きな検討を約束した。

　同会は１９５５年７月設立。大西会長は母親が現在の広島市佐伯区出身の日系２世で、東京都内であった海外日系人大会に出席するため１０月２１日に来日した。３日に帰国する。（新谷枝里子）

（２０１４年１１月１日朝刊掲載）