×

ニュース

免震重要棟の工事終わる 島根原発

 中国電力は31日、島根原子力発電所で、事故時の指揮命令拠点となる「免震重要棟」の建設工事が終了したと発表した。近くの宍道断層を震源とするマグニチュード7・1の地震の揺れに耐えるという。

 免震重要棟は、原発敷地内の海抜約50メートルの高台に建てられた鉄筋3階建て延べ約4900平方メートル。放射性物質を低減する空調設備や非常用の発電設備などを装備。300人が外部支援なく1週間滞在できる食料などを備蓄する。事故時に汚染物質が敷地内に入るのを防ぐため、高さ10メートルのコンクリート壁を四方に設けた。2013年4月に着工した。総工費は明らかにしていない。

 国は免震重要棟の建設を原発再稼働の条件としている。中電は今後、施設内に原子炉内の温度や水位などを表示する機器などを設置する。

(2014年11月1日朝刊掲載)

年別アーカイブ