×

ニュース

核兵器廃絶へ連携しよう 広島・長崎の中高生交流

■記者 増田咲子

 核兵器廃絶を目指して活動している「中高生ノーニュークネットワーク広島」の中高生11人は9日、前日から訪れている長崎市で地元の高校生たちと交流し、今後の活動について意見交換した。

 広島の中高生はこの日、長崎原爆の爆心地にある平和公園(松山町)で、毎月9日に被爆者らが続ける座り込みに参加した。地元の「高校生1万人署名活動実行委員会」メンバーも合流した。

 両被爆地の若者は続いて県教育文化会館(筑後町)で意見交換会。共同で平和集会や討論会を開いて内外に核兵器廃絶や平和を訴えるなど今後の活動方針について協議し、引き続き連携していくことを確認した。

 広島学院高2年馬上拓也さん(17)は「広島と長崎が協力して平和を発信する方向性は定まった。力を合わせたい」と話していた。

 長崎側は春休みに広島市を訪れる。長崎南山高2年青木政憲さん(17)は「二つの被爆地の若者が声を上げることで世界に大きなアクションを起こしたい」と意気込んでいた。

 広島の中高生は長崎入りした8日、元長崎大学長の土山秀夫さん(85)の講話を聞いた。土山さんは「核抑止論に堂々と反論してほしい」と語り掛けた。

(2011年1月10日朝刊掲載)

関連記事
活動再開へ 中高生ノーニュークネットワーク (10年7月27日)
広島の高校生 米国訪問 核廃絶の願い共有 (10年4月11日)

年別アーカイブ