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4活断層の追加調査終了 島根原発周辺で中電

 中国電力は31日、島根原子力発電所(松江市鹿島町)周辺の4活断層の追加調査を終了したと、原発30キロ圏の島根、鳥取両県と両県6市の担当者19人を集め松江市で開いた会議で示した。

 2号機の再稼働の前提となる審査で、原子力規制委から断層の長さの根拠が不十分と指摘され、追加調査していた。対象は、日本海域の3断層と原発の南約2・5キロの宍道断層。5月に着手し、海域3断層は9月4日に終了。長さ約22キロとする宍道断層の掘削調査が、10月31日終わった。データ分析後、4活断層の長さを確定し、その根拠となる調査結果を規制委に提出する。

 また中電は、宍道断層の既存データを補完する観点から自主調査を実施する考えも示した。中電島根原子力本部の長谷川千晃副本部長は「過去にボーリング調査した場所を調べるなどし、既存のデータと比べたい」とした。(川井直哉)

(2014年11月1日朝刊掲載)

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