×

ニュース

優しい歌 被爆ピアノと あす岩国駅で「ひかりコンサート」 出演の障害者ら意気込む

 「障害のある人たちにも開かれた音楽の世界を」と2010年に始まった「ひかりコンサート」が2日、JR岩国駅西口コンコースで、10回目を迎える。本番を間近に控え、出演者たちが練習に励んでいる。(増田咲子)

 市民グループ「コンチェルト」と「岩国ワイズメンズクラブ」が毎年春と秋に開いている。今回は10回記念として、被爆ピアノが奏でられる。修復した広島市安佐南区の調律師矢川光則さん(62)の協力を得た。

 岩国市の障害福祉サービス事業所「しらかば園」の利用者や岩国総合支援学校有志たち、個人や団体の約100人が、歌や楽器演奏を披露する。しらかば園の出演者は9月から練習を重ね、岡本真夜さんの「トゥモロー」などを歌う。坂部優之介さん(27)=岩国市美和町=は「自分なりにかっこよく歌いたい」と意気込む。

 コンチェルトの中村桂子会長(37)=岩国市錦見=は「出演者には目標ができ、コンサートを手伝いたいというスタッフも増えてきている。温かいまちになってきた」と手応えを感じている。

 フラワーアレンジメントで錦帯橋を作る催しもある。午前10時からで、無料。コンチェルトTel090(3889)1882。

(2014年11月1日朝刊掲載)

年別アーカイブ