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芸術&サッカー交流会 カンボジアで広島の有志ら 児童養護施設など訪問へ

 被爆地広島のアーティストとカンボジアのサッカースクールが23~28日、「アート&サッカー 言葉のいらない交流会」と題して、カンボジアの児童養護施設などを回る。美術や体育の教育が進んでいない同国の子どもたちに、自己表現したり体を動かしたりする楽しさを知ってもらう。

 広島市南区でデザイン会社を営む本田俊司さん(41)が、現地でサッカースクールなどを運営する「GFAソリヤ」のスタッフで、知人の額田竜司さん(26)=岡山市東区出身=と「一緒に何かできれば」と会話したのがきっかけ。本田さんの知り合いで、壁画制作などを手掛けるアーティストの石原悠一さん(32)=広島市西区=が、社会貢献したいと参加を申し出た。

 首都プノンペンやシェムリアップ、バッタンバンの児童養護施設や学校を訪問。模造紙を何枚もつなげたような大きな紙に、絵の具やフェルトペンで子どもたちに自由に絵を描いてもらう。サッカーも一緒にやる。

 「想像力を働かせて好きに描いてほしい。言葉は通じなくても、心のやりとりができる場を設定したい」と石原さん。子どものころからサッカーをし、2012年3月まで中学校で理科と数学を教えていた経験も踏まえ、「美術にとどまらず、自分が役に立てる活動をしたい。いろんなつながりをつくれたらいい」と話す。本田さんも「小さな一歩だが、次につながる交流会にしたい」と期待している。(二井理江)

(2014年11月3日朝刊掲載)

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