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食器が語る 戦時の暮らし 広島大で展示会 敷地で発掘 代用缶詰など100点 東広島

 広島大は、総合博物館埋蔵文化財調査部門展示室(東広島市鏡山)で、霞キャンパス(広島市南区)や同大付属小中高校(同)の敷地から発掘された太平洋戦争期の軍用食器や昔の大学病院の食器を展示している。12月19日まで。無料。

 2006年以降の工事に合わせて調査、見つけた約100点。広島陸軍兵器補給廠(しょう)があった霞地区から出た缶詰の代用品「防衛食容器」は陶製で、物資が不足していた当時の状況がうかがえる。星章付き食器は校舎など施設が陸軍に接収されていた翠地区で見つかった。

 1960年代まで大学病院で使っていた磁製の食器も。同部門の石丸恵利子研究員は「生活に深く関わる食器で、当時の雰囲気を感じてほしい」と話している。(新本恭子)

(2014年11月4日朝刊掲載)

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