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アンネから平和考える 広島市中区 生誕85年 パネル展開幕

 アンネ・フランク(1929~45年)の生涯を紹介し、平和について考えてもらう「希望の未来」展が4日、広島市中区大手町の広島市立大サテライトキャンパスで始まった。アンネ生誕85年に合わせ福山市のホロコースト記念館が主催した。10日までで無料。

 スクリーンパネル約30枚を展示。ナチスによるユダヤ人迫害から逃れるため、隠れ家で生活していたアンネが「(外に出られたら)あんまりうれしくて、なにから始めたらいいか」など、希望をつづった日記の一部を紹介した。

 アンネは、ユダヤ人が不条理に殺されることに涙していたという。「いったい全体、戦争が何になるのだろう」。15歳で亡くなったアンネの言葉を通じ、平和や民族協調の大切さを訴えている。

 中区の主婦剛家利栄子さん(58)は「アンネたち多くの人が犠牲になった戦争を絶対繰り返してはならない。若い人にぜひ見てほしい」と話した。(菊本孟)

(2014年11月5日朝刊掲載)

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