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被爆者ら 証言の航海へ 「廃絶の先頭に」 衆院議長に要望

■記者 岡田浩平

 世界各地への証言の航海に出る被爆者たちが13日、横路孝弘衆院議長と議長公邸で面会した。核兵器の廃絶へ国会の積極的な取り組みを求めた。

 被爆者3人と被爆2世1人が訪れた。広島県府中町の平井昭三さん(81)は航海の抱負を語るとともに、横路氏に「被爆国の議長として世界の先頭に立って核兵器廃絶に取り組んでほしい」と要望。呉市の山中恵美子さん(76)も原爆症に苦しんだ人生を振り返り「一日も早く廃絶してほしい」と訴えた。

 横路氏は各国の議長に被爆地訪問を働き掛けていることを紹介し「できるだけ早く核兵器をなくさなければ」などと話した。

 航海は非政府組織(NGO)ピースボートの主催で4回目。政府の「非核特使」に委嘱された被爆者8人と被爆2世1人が大型客船で23日に横浜港を出港、16カ国に寄港し、4月18日に帰国する。

(2011年1月14日朝刊掲載)

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