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原発防災訓練 広報聞こえにくい 参加住民の半数超指摘 島根県アンケート

 島根県は5日、中国電力島根原子力発電所の事故に備え、10月18日に実施した原子力防災訓練について、参加住民のアンケート結果(速報版)を公表した。避難を呼び掛ける市の広報について前回同様、半数以上が聞こえにくさを指摘した。

 松江、出雲、雲南の3市の訓練へ参加した住民計244人に「訓練広報は聞こえたか」と質問し、235人(96・3%)が回答した。「よく聞こえた」としたのは95人(40・4%)。「多少聞こえた」は66人、「あまり聞こえなかった」35人、「聞こえなかった」31人の計132人で、56・2%が聞こえにくさを指摘した。8人は白紙回答だった。

 訓練日、3市は午前8時すぎから1時間程度、防災行政無線の屋外スピーカーや広報車などで住民に避難を呼び掛けた。県原子力安全対策課は「住宅の機密性が高まりスピーカーでの広報には限界がある。携帯電話の緊急速報メールを利用している県もあり、いろいろなツール活用を検討したい」とした。(川井直哉)

(2014年11月6日朝刊掲載)

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