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米核性能実験に抗議 慰霊碑前 被爆者ら座り込み 広島市中区

 米国が核兵器の性能を確かめる実験を9、10月に計2回したのに抗議し、広島県被団協(坪井直理事長)や連合広島など12団体でつくる核兵器廃絶広島平和連絡会議は5日、広島市中区の原爆慰霊碑前で座り込みをした。

 被爆者や労組員たち85人が参加。「核兵器廃絶と恒久平和を」と記した横断幕を午後6時から30分間掲げ、抗議の意思を示した。坪井理事長はあいさつで「原爆は人々の心身に想像を絶する苦しみをもたらした。人の命をとるための実験を続けるとはもってのほかだ」と非難した。

 同様の実験はオバマ大統領の就任後、2010年11月に始まり、通算12回となった。同会議は「(実験は)世界平和を求める国際世論に対する重大な挑戦」とし、即時中止の申し入れ書を6日、東京の米国大使館に郵送する。(田中美千子)

(2014年11月6日朝刊掲載)

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