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中国放送がグランプリ 放送文化大賞

 日本民間放送連盟は5日、中国放送(広島市中区)のラジオ番組「ラブ&ピース!お好み焼き」を、第10回日本放送文化大賞のラジオ部門グランプリに選んだ。同社のグランプリ受賞は2009年以来2回目。

 番組は被爆後、中心部の屋台から広まったお好み焼きの歴史に焦点を当て、街の再生や市民の姿を掘り起こした。原発事故後の福島県で現地の人を勇気づけようと、お好み焼きを作る広島人の思いにも迫った。児童文学作家の那須正幹さんやお好み焼き店主たちが出演した。

 中国放送の武田信晃さん(46)がプロデューサー・チーフディレクターを務め、昨年、原爆の日の特番で放送。全国の地区審査を経た7番組の中から最高賞に選ばれた。庶民の食を通じて戦争や原爆、復興を見つめ、福島の課題へつなげる構成、住民の飾らない言葉でメッセージを伝えた点が評価された。

(2014年11月6日朝刊掲載)

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