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事故時の指揮拠点 免震重要棟を公開 島根原発 中電

 中国電力は10日、島根原子力発電所(松江市鹿島町)で、事故時の指揮命令拠点となる免震重要棟(鉄筋3階建て延べ約4900平方メートル)の内部を初公開した。

 事故対応の中枢を担う2階の緊急時対策本部(約240平方メートル)は、約50人が活動でき、外部との連絡やモニターで原子炉の状況などの確認、敷地内の作業員への指示などに使う。地下に25基設置したゴム製装置(直径70~130センチ、高さ16~45センチ)は、マグニチュード7・1の地震の揺れにも耐えるという。

 外部から補給なしで7日間発電できる発電機2機と、放射性物質を取り除く除染スペースも公開した。

 免震重要棟は、中電が目指す島根原発2号機の再稼働の条件の一つ。2013年4月に着工し、ことし10月31日に工事を終えた。今後、国の新規制基準への適合性審査を受ける。

(2014年11月11日朝刊掲載)

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