×

ニュース

ハワイの看護師 放射線医療学ぶ 広島に招く

 広島県や広島市でつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)が招いた米国・ハワイ州の看護師2人が10日、広島市内で研修を始めた。14日まで、放射線医療の現状などを学ぶ。

 ホノルル市にあるハワイ大カピオラニ病院で、小児がん患者の看護などを担当しているシンディ・サーディナさん(38)とディー・オオマツさん(41)。初日は、中区の原爆資料館を見学した。サーディナさんは、原爆により焼け焦げた三輪車の展示や、被爆後に白血病で亡くなった佐々木禎子さんの生涯を記した年表を見て涙を拭った。

 11日以降は、放射線影響研究所(南区)の研究者との意見交換や原爆養護ホーム訪問をする。オオマツさんは「放射線が人体に与える影響について、さまざまな角度から学びたい」と話した。HICAREは1991年から海外研修を受け入れ、今回で18カ国計442人となった。

(2014年11月11日朝刊掲載)

年別アーカイブ