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核廃絶の道筋 絵本に 広島の若者が企画 作品募り3月販売へ

■記者 金崎由美

 核兵器廃絶への道筋を表現する絵本を出版するため、広島市の若者がプロジェクトを発足させた。中区の広島国際会議場で22日、作品募集の説明会を開いた。3月の販売開始を目指す。

 プロジェクトは、安彦(あびこ)恵里香さん(32)=中区=が企画し、デザイン会社の社員や画家たち7人が賛同した。安彦さんは、平和市長会議(会長・秋葉忠利市長)の核兵器廃絶提案をPRする絵本を、2009年に作った市民グループ「Yes!キャンペーン実行委員会」事務局長だった。

 この日の説明会には大学生やイラストレーター志望の若者たち応募を検討している8人が出席した。自作を見せ合って自己紹介した後、核兵器禁止条約の制定を求める世論の高まりなどを学んだ。

 安彦さんは「アートには、被爆体験や核兵器の脅威を人ごとでないと共感し合える力がある」。説明会の出席者を含め約20人が応募を考えているという。

 締め切りは28日(必着)。テーマや送付先は、ホームページhttp://www.p-now.com/を参照。安彦さんTel090(1762)4327。

(2011年1月23日朝刊掲載)

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