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「アジアの繁栄」意見交換 広島市中区 日米露中の外交官ら

 米国とロシア、中国、日本4カ国の外交官や研究者がアジアの繁栄をテーマに意見交換するフォーラムが13日、広島市中区の広島国際会議場であった。一般社団法人アジア太平洋フォーラム(東京)が催し、約80人が参加した。

 中国の台頭が論点の一つになった。東京の中国大使館の律桂軍参事官は「中国の発展は他国にも経済発展のチャンスをもたらす」と強調。ロシア科学アカデミー東洋学研究所の元日本研究センター長、コンスタンチン・サルキソフ氏も「中国を敵視するのは誤りだ。経済発展を政治が阻害してはいけない」と述べた。

 一方、急増する中国の国防費について、日本外務省の三上正裕・アジア大洋州局兼欧州局参事官は透明性を高める必要を指摘。これに対し、律氏は国土の広さなどを理由に妥当性を主張し「中国は他国を先制攻撃しない、との戦略も明確に示している」と反論した。

 フォーラムは1998年に始まり12回目。東京以外での開催は初めてという。(田中美千子)

(2014年11月14日朝刊掲載)

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