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ネバダ核実験から60年「廃絶」訴え座り込み

■記者 馬上稔子

 県原水禁は、米国が1951年にネバダ州で初めて核実験をした「ネバダデー」の27日、広島市中区の原爆慰霊碑前に座り込み、核兵器廃絶を訴えた。今年は60年の節目。

 被爆者たち約60人が参加。午後0時15分から30分間、慰霊碑前の石段に「核実験全面禁止」などと書いた横断幕を掲げた。

 佐古正明代表委員(50)は、米国が昨年9月に臨界前核実験をしたことを批判。「60年を経てなお、核兵器をめぐる状況は好転していない。被爆地に住む者として原爆の悲惨さを発信し続けなければならない」と呼び掛けた。

 また包括的核実験禁止条約(CTBT)の早期発効やネバダ核実験場の閉鎖など8項目を求めるアピール文を採択。この日、ファクスで東京の米国大使館に送った。

(2011年1月28日朝刊掲載)

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