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広島名誉市民 三宅一生さんに称号贈呈

■記者 下手義樹

 広島市は28日、名誉市民となった世界的な服飾デザイナーの三宅一生さん(72)=広島市東区出身=への称号贈呈式を、東京都内のホテルで開いた。

 名誉市民章などを三宅さんに手渡した秋葉忠利市長は「偉大な功績は郷土の誇りで、末永く広島市史に語り継がれる」とたたえた。

 三宅さんは2009年、自らの被爆体験を米ニューヨーク・タイムズ紙に寄稿し、オバマ大統領に広島訪問を呼びかけた。「われわれは世界に届けたいという気持ちで仕事してきた。広島市も世界に対し、平和と自由を届けようと努力している。不可能といわれたものをここまでやってこられたのは、広島に生まれたからだと思う」と謝辞を述べた。

 広島市はこの日、市民賞を受けたNPO法人「雁木組」理事長の氏原睦子さん(44)=東京都世田谷区=への授与式も都内で行った。

(2011年1月29日朝刊掲載)

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